大田区で働こう!!
Ota City Navigationを見ている外国人の皆さんに、大田区で働くことの魅力を知ってもらうため、大田区内で働く外国人をご紹介します。
第2弾は、大田区のコンビニで新人育成を担う中国内モンゴル自治区出身のウーゲデレフさんです。
自己紹介
自己紹介をお願いします。

わたしは、ウーゲデレフと申します。中国の内モンゴル自治区からきました。
日本での生活

来日のきっかけは何ですか?
わたしは、2018年10月に日本に来ました。その理由は、大学卒業後1年間は幼稚園の先生として内モンゴルで働いていたのですが、もっと新しいことに挑戦したかったからです。大学の先生が日本に留学した経験があり、先生から日本の話をいつも聞いていました。いつか日本を自分の目で見てみたいと思っていたことが、日本を選んだきっかけです。
どのようにして日本語を学んだのですか?
来日時は、数字も言えないほどの日本語レベルでした。そのため、日本語学校に1年半通いました。その後、もう1年日本語学校へ通い、日本語能力試験(JLPT)の最上級であるN1を取得しました。日本語学校に行っている間は朝3時から3時間勉強してから、学校に行くといった生活を送っていました。

現在何の仕事をされていますか?
人材育成を請け負う会社に勤めています。外国人に限らず、コンビニの新人教育の仕事を担当しています。この仕事を選んだ理由は、はじめてのアルバイトで、当時働いていたコンビニの店長から勧められて受けた『リーダークルー』研修がきっかけです。リーダークルー研修を受けて試験に合格した人が、新人教育をすることができます。そこで新人教育が楽しいと気付きました。
仕事をしていてよかったところは?

自分を通して周りの人が楽しく仕事ができるようになったときです。職場には学生の人、主婦の人などいろいろな人がさまざまな理由で働いています。わたしは、一緒に働いている人に、働いている時間をただ過ごすだけではなく、何か価値ある時間にしてもらいたいと思っています。それを理解してもらうために、まずわたしが楽しそうに仕事をすることを心がけます。そしてしばらくすると、その人も気が付いて、楽しく仕事をするようになる時が来ます。そのときが仕事をやって良かったと思う瞬間です。
日本で働く・生活する上で大変なことは?
言葉の壁です。日本人は話し方をとても大事にしていると思います。日本語にはたくさんの丁寧語があり、相手の立場によって言葉を使い分けることを重んじていると思います。わたしも敬語の使い方は気を付けています。
今後どんな仕事をしたいですか?
初心を忘れずに、もっといろんな人に人材育成の仕事をやっていきたいです。そして当時のアルバイトの店長のような、あたたかい気持ちを、周りの人へ届けたいと思っています。まだわたしが日本語もうまく喋れず、緊張してミスをした時も、店長はやさしく穏やかに教えてくれました。そのときのことは今でも覚えています。新人に仕事を教えるときは、この穏やかなあたたかい気持ちで接するように意識しています。
当時のアルバイトの気持ちを忘れずに今も働かれているのですね。
はい、仕事をするのは心も頭も使います。「心」は初心を忘れずにいることが大事です。でも、「頭」は常にアップグレードしていかないと時代に遅れてしまいます。例えば、本を読むとか、今流行している考え方は何なのか。日本人の今や未来の考え方について情報を更新していかないと、世界から遅れてしまいます。
GOCAとの関わり
国際交流ボランティアに登録されていますね。きっかけは何ですか?
3年前に災害時外国人支援のボランティアに参加したことです。そのときにGOCAスタッフと話して興味を持ったので登録しました。
今後GOCAでやりたいことはありますか?
日本語のスピーチコンテストに挑戦したいです。わたしはスピーチが好きです。2022年のスピーチコンテストも参加したかったのですが、仕事で参加できませんでした。もっとコンテストが多かったら参加できると思います。

働く外国人へメッセージ
最後に日本で働きたい外国人にメッセージをお願いします!
日本でも日本じゃなくても、頑張れば頑張った分だけ自分に結果として返ってくるということです。わたしの経験ですが、わたしは自国にさよならしてこの国に来ました。期待もありましたが、もちろん困難もありました。でも、わたしはたくさん頑張ってアルバイトからバイトリーダー、そして正社員になりました。お客さんや先輩からも「頑張ってるね」と、飲み物をもらうことも多くありました。受けた教育や考え方もみんな違うので、周りとぶつかることも多いですが、それでもとにかく頑張ることをやめなければ、結果は必ず返ってくると思います。

ウーゲデレフさんありがとうございました。これからウーゲデレフさんのような温かい明るい気持ちがコンビニからまちへ広がっていくことでしょう。
※本記事は2022年12月 国際都市おおた協会 職員によるインタビューをもとに作成されたものです。