ピーターさん（39歳）ナイジェリア出身
ナイジェリアは、西アフリカに位置し、イギリスから独立した連邦制共和国です。人口は約2億人でアフリカ最大の人口大国です。また、多民族国家でハウサ、イボ、ヨルバの三大部族が全体を占めています。
共通言語は、イギリスから独立したので英語ですが、ナイジェリア訛りの英語を話します。また、500を超える現地語があるそうです。ピーターさんはヨルバの部族に属し、大都市、ラゴスで生まれました。
プロのサッカー選手として活躍
6歳でサッカーをはじめ、両親の反対を押し切り、17歳から33歳までプロのサッカー選手として世界中のチームでディフェンダーとして活躍しました。そして、選手として滞在していたベトナムで日本人女性と知り合い結婚し、2014年に来日して今日に至っています。ピーターさんは「ナイジェリアの政情は不安定です。僕は争いが好きではないので、平和な日本が好きです。ただ、日本語が上手く話せないので、希望の仕事に就けていません。日本は日本語が話せないと働くことが難しく、これは日本にいる外国人にとって大きな問題です。」と言います。また、「家族の為に仕事をしたいです。日本語でコミュニケーションが取れるように、日本語を一生懸命勉強しています。その一つが国際都市おおた協会主催の初級日本語教室でした。」
休日の過ごし方
「休日は映画を見たり、音楽を聴いたりしています。日本を旅行することも大好きで、家族と大阪や奈良、群馬の伊香保温泉などへも行きました。」
将来の夢
「日本語でのコミュニケーションができるようになったら、こどもたちにサッカーを教える仕事をしたいと思っています。まずはボランティアでもサッカーを教えることができればステップアップになります。ボランティアを紹介していただければうれしいですし、チャンスを生かしたいです。」
日本と日本人を見て感じたこと
- 平和で平等で正直なところ。（落とし物を見つけても自分の物にしないことに驚きました。）
- 計画的に物事を進めるが、働きすぎる、もっとリラックスが必要です。
- 犬や猫などのペットも人間同等に大切にする。
- ナイジェリアの政情が不安定で心配事も多いですが、日本はとても安全です。
- 外国人へ関心がある人とない人の二通りの人がいます。
- ナイジェリア人は、障がい者を愛しみますが、日本人は自立を促し仕事を与えます。
- ナイジェリアのホームレスは物乞いをしますが、日本のホームレスは物乞いをしているところを見たことがありません。
- ナイジェリア人は、日本でアフリカ系の人とすれ違った時、知らない人でも挨拶します。そのとき大きな声、大きな身振りで話すので、怖いと思われるでしょう…（笑）。一方、日本人はとてもおとなしいです。
最後に・・・
「日本は平和で親切な人が多く大好きです。ただ、僕から見たら日本人は働きすぎで疲れているようです。休暇をとり旅行やのんびり過ごすなど、もっとリラックスすることが上手になるといいなと思います。」
文責：「隣の外国人」実行委員 山内