Vol.7 ニエトさん(ホンジュラス)

憧れていた日本で仕事ができ、幸せいっぱいの笑顔で話す デルメル ニエト さんです。

こんにちは(Hola)。自己紹介をお願いします。

ホンジュラスは、中央アメリカ中部に位置しており、日本語では、ホンジュラス共和国と表記され、通称、ホンジュラスと呼ばれています。

公用語はスペイン語ですが、スペインのスペイン語とは異なるスペイン語を話しますので、話を聞けばすぐにホンジュラス人かどうかわかります。

ホンジュラスは、カリブ海と太平洋に面しており、世界遺産に登録されている未開の熱帯雨林のほか、「マヤ文明の遺跡」でも知られています。

産物は、日本ではあまり見かけないかもしれませんが、カカオ、コーヒー、バナナ、メロン、ココナッツ等が世界各国に輸出されています。

首都「デグシガルパ」から車で約4時間、「プエルト・コルテス」という町が私の故郷です。

のどかな漁師町ですが、国内情勢や経済に不安を持ち、より良い生活を送るため、13歳のときに親類を頼り、アメリカ・ニューヨークへ移住しました。
これはとてもラッキーな出来事でした。
アメリカでは学校に通いながら料理の専門学校に通い、16歳のとき、レストランのシェフとして働き始めました。

そして、後に、私が通っていた教会で現在の日本人の妻と知り合い結婚しました。
徐々に日本への興味が湧き、より安全で過ごしやすい日本に行くことを決めました。

 

日本ではどのような仕事をしましたか。

2010年に日本にきました。日本に定住するからには、猛烈に日本語を勉強しました。大田区の「日本語ボランティア教室」にも半年間ほぼ毎日通いました。
日本での最初の仕事は、知り合いからの紹介で、リサイクル関連の仕事をしました。そこで、クレーンやフォークリフトの免許を取りました。

私には将来、自分のレストランをオープンさせたいという夢がありますので、現在は、渋谷の有名イタリア料理店で正社員のシェフとして働いています。外国人は自分だけなので、苦労することも多く、特に野菜や魚の名前を覚えるのは難しいですね。ただ、外国人のお客様がいらっしゃったときには得意の英語と母語のスペイン語で、お客様に料理の説明をすることもあり、重宝されています。

好きな料理の仕事と、最愛の妻と娘3人に囲まれてとても幸せです。

 

仕事がお休みの時は、どの様に過ごしたりしますか。また、趣味は何ですか。

休みの日には家族や友人たちと、海辺でキャンプをしたり、釣った魚でバーベキューをしたり、楽しんでいます。

また、子どもの誕生日には、ホンジュラスのお祝いの仕方で「ピニャータ(紙で作られた型枠の中にキャンディなどのお菓子やおもちゃを詰めたもの)」を手作りし、祝います。また、近所の友人を自宅に招いて交流を深めています。

 

 

 

黄色いぬいぐるみ(ニエトさんの手作り)を叩くとお菓子が落ちてきます。▲

 

日本で生活していて困ったことはありますか。

文化や教育の違いからなのか、日本人とコミュニケーションをとることが難しいと感じることがあります。特に先輩と後輩の関係が外国人にとっては、理解するのが難しいです。時々ストレスがたまることもありますが、表情にださず辛抱強く仕事をすることを心掛けています。

将来の目標は何ですか。

やりたいことはたくさんあります。5~10年先を目標に、子どもも大人も楽しめる多国籍のファミリーレストランを経営したいですね。そのためには、資金が必要ですし、経営の知識も必要になってきますので、そのノウハウも勉強したいです。日本料理にもチャレンジしたいですね。

また、社会貢献にも興味があるので、何か社会に役立つ活動もしてみたいですし、色々なコミュニティーに家族で参加したいと思っています。

 

最後に、現在(取材当時2021年8月)、東京2020オリンピックが真っ只中ですが!!

我が母国ホンジュラスからは、サッカーチームが4大会連続5度目の出場となりました。

応援をしましたが残念ながら敗退してしまいました。

ホンジュラスでは、野球も多くの子どもから大人まで楽しんでいます。

ありがとうございました(Gracias)。

 

「隣の外国人」実行委員 寿山

 

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